最後になりますが、妙正
寺体育館の
改築工事についてでございますが、7月4日までに
解体工事が終了し、この後、
埋蔵文化財の
試掘調査を行ってまいります。
私からは以上でございます。
◎
済美教育センター所長 私から、
済美教育センターの本年度の課題についてご説明いたします。
済美教育センターは、杉並区
教育ビジョン2012の実現に向けた
学校教育及び就学前教育の質の向上、教員の資質向上、教育にかかわる
調査研究、各学校の実情を踏まえた支援等を主な
所掌事項としております。
本年度の主な課題は、
小中一貫教育の推進、
理科教育の充実、いじめ問題への対応の強化、幼保小連携の推進などが挙げられます。
小中一貫教育の推進におきましては、来年4月、
杉並和泉学園の開校に向けた
教育課程編成の支援を行ってまいります。
理科教育の充実におきましては、
科学館閉館に伴い、
理科移動教室にかわる出前授業を、今年度、
理科教育振興モデル校において試行し、平成27年度からの準備を進めてまいります。
いじめ問題への対応におきましては、
仮称杉並区
いじめ防止基本方針の策定に向け、
関係機関と連携を図りながら進めてまいります。
幼保小連携の推進におきましては、策定いたしました幼保小
接続期カリキュラム・
連携プログラムをもとに、さらなる連携を深めてまいります。
私からは以上でございます。
◎
中央図書館次長 私からは、
中央図書館の
事務事業の概要及び今年度の主な課題についてご説明いたします。
改めてでございますが、区には13の図書館があり、その運営につきましては、区が直接運営しております図書館は3館、貸し出しや返却等の業務を委託している図書館が
中央図書館を含め4館、
指定管理を行っている図書館が6館という状況でございます。
続きまして、本年度の主な課題でございますが、第1に、区の
施設再編整備計画に基づきまして、
高円寺地域の図書館のあり方の検討を初め、新たな
図書サービスコーナーの開設、
中央図書館の改修などを第一次
実施プランに沿って進めてまいります。
第2に、図書館の
情報化方針を策定し、
サービス内容や利用者の利便性の向上を図ってまいります。
最後に、アンネ・
フランク関連図書の毀損事件を契機として、多くの方々から図書の寄贈などの支援をいただきました。こうした支援に対する感謝の意をあらわすとともに、改めて平和を願うアンネの思いを広げ、多くの方々に引き継いでいただけるような
取り組みを全力を挙げて行ってまいります。
私からは以上でございます。
○山下かずあき 委員長 これより質疑に入ります。
質疑のある方は挙手願います。
◆
今井ひろし 委員 先ほど次長からもちょっと触れられましたけれども、186回通常国会において
教育関連法の一部が改正され、
教育制度改革が来年から行われる。ちょうど合わせたかのように、
教育ビジョン推進計画も杉並区は来年度ぐらいから変わるということですけれども、
関連条例の変更のみならず、
推進計画の中でもいろいろと位置づけをしていかなきゃいけないと思うんですが、その辺も踏まえた形で
推進計画をスケジューリングしているというふうに考えてよろしいでしょうか。わかりましたらお答えください。
◎
庶務課長 今委員からお話しいただきましたように、改正される法案を踏まえまして、
推進計画も現在内部で検討しているところでございます。
◆
今井ひろし 委員 検討というのは、出てくるまではわからない、どういうことを考え、やるかというのもこれからの課題というふうに捉えてよろしいですか。
◎
庶務課長 そうですね。ただ、
ビジョン推進計画のもととなる
ビジョンがございますので、それを踏まえて、それから区の
総合計画、
実行計画などと調整を図りながら、きちんとした検討をして
推進計画を策定したいというふうに思っております。
◆
今井ひろし 委員 わかりました。おいおいこの委員会にも話は出てくるかと思います。
それから、来年の4月から子ども・
子育て支援法がスタートし、これまで、
区立幼稚園は全部子供園になりましたけれども、私学助成で残る幼稚園が区内にたくさんあると思います。
教育委員会と全く関係がない話ではないんですが、その辺も
推進計画の中にのっとった形で加えていくのか。今政府は、5歳児からの
義務教育化というところで検討し、進めていく予定もあるので、その辺も念頭に入れた形で
推進計画を検討するのか、わかれば教えてください。
◎就学前
教育担当課長 今、幼児期の教育から
小学校教育へ連携を図っておりますので、そのあたりも
推進計画でも検討を加えていきたいと思っています。
◆
今井ひろし 委員 幼稚園、
教育委員会と密接にこれまでつながってきた関連もあるので、ぜひとも、その辺も踏まえて検討をお願いしたいと思います。
それから、同じく国会で
学校図書館法が改正されまして、
学校司書が義務というか
努力規定になったという点は伺いました。ですが、一応杉並区は
学校司書はいち早く入れていましたけれども、改正に伴って何らかの変更等はあるんでしょうか。わかりましたら教えてください。
◎
教育人事企画課長 今回の改正につきましては、まだ、具体的に
学校司書がどういうものであるかというふうなものについてはこの後出るということでございますけれども、私どもは、
学校司書の必要性の意義は十分踏まえて、これからも続けていきたいというふうに考えております。
◆
今井ひろし 委員 さらなる充実が図られればいいなというふうに思っております。
あと1点、
インクルーシブ教育についてお伺いしたいんですが、もうちょっとその辺に関しても、
推進計画の中にさらなる充実という感じで、昨今の
教育環境の中ではとても声高に叫ばれていますので、その辺も踏まえた形での
推進計画を検討しているのかだけ最後にお聞きして、終わります。
◎
特別支援教育課長 インクルーシブ教育についてのお尋ねですが、杉並区としては、障害のあるなしにかかわらず、共に学ぶということも踏まえながら、しかし、障害のある子が自分の力をどれだけ発揮できるか、適切なところで学びをしていただくというところを踏まえて今までもやってまいりました。その辺については、引き続き
ビジョン推進計画のほうに反映してまいりたいというふうに考えております。
◆
富田たく 委員
郷土資料館、今お話お聞きして、
リニューアルを予定されているということらしいんですけれども、展示の内容というのは大きく変更されるんでしょうか。
◎生涯
学習推進課長 常設展示につきましては、
平成元年の開設以来、大きく変わっておりませんので、特に近現代がもう少し充実したらいいというようなお声もありますので、そちらを充実させる方向で今検討してございます。
◆
富田たく 委員 僕も、
郷土資料館は結構好きで、時間があるときにたまにですけれども、行ったりもするんですけれども、あそこはすごくいいなと思ったのは、近現代の部分に当たるんですかね、杉並は
原水爆禁止、反対の
署名運動が発祥したところだということで、その資料などがしっかりと展示されていたのを僕はすごいなと思って見ているんですけれども、その辺については残されるという認識でよろしいんですよね。
◎生涯
学習推進課長 かように考えてございます。
◆
富田たく 委員 ぜひ残して、さらに拡充というか見やすくしていただいて、今後も区民の皆さんに、
杉並区内の方々がそういった活動をしてきたんだというのをぜひしっかりと伝えられるようにしていっていただきたいと思います。
あと、学校のほうでエアコンの設置についてなんですけれども、今回
特別教室で、
理科教室ですか実験室というのか、に設置を予定されているようなんですけれども、それ以外の
特別教室は今どのような状況になっているんでしょうか。
◎
学校整備課長 学校のエアコンの設置状況、
特別教室に限って申しますならば、全ての学校についているという部屋は、図書館とPC室と音楽室でございます。そのほかに、近年の改築校は、いわゆる全館空調的なシステムになっております。既存校において理科室に設置されておりませんでしたので、設置されていない学校をピックアップし、その理科室にエアコンを設置するというものでございます。
◆
富田たく 委員 設置されていない
特別教室というのは、理科室以外にもまだあるんですよね。
◎
学校整備課長 例えば、
特別教室と申しますのは、そのほかには図工室ですとか家庭科室ですとか技術室がございます。そういったところには、既存校についてでございますけれども、エアコンは設置されてございません。
◆
富田たく 委員 今後、理科室の設置が終了したら、順々にそういう残りの
特別教室にも設置されていくというふうな認識を持っていてよろしいんでしょうか。
◎
学校整備課長 今のところ、その予定はございません。
◆
富田たく 委員 図工室とか技術室とか、さまざまな紙があったりとか木を使ったりとか、汗をかくと体にくっついちゃったりとか、そういう空調を設置してほしいという声が保護者や
児童生徒から上がっていると思うんですけれども、そういった声は届いていますよね。
◎
学校整備課長 たしか委員にも過去ご答弁したことがあると思います。そういった要望は常に受けております。例えば、
特別教室は
普通教室の約1.5倍ですので、1室に1つエアコンを設けますと、約350万円の工事費がかかります。今回は、
理科教育の推進も兼ねて、まず理科室にエアコンを設置したいということで、予算を皆様にお認めいただいたところで実行しているところでございます。
◆
富田たく 委員 ぜひ、一気に全部というのは難しいかもしれないですけれども、まだ予定されていないのであれば、しっかりと検討をしていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
◎
学校整備課長 これも従前ご答弁申し上げたと思いますが、十分そのつもりはこちらはある、そしてその時々の財政の状況、そして当然、良好な学習環境を生み出すのが私どもの使命の1つでございますので、
児童生徒の良好な環境をつくるという視点で考えていきたいと思っております。
◆
富田たく 委員 ぜひ、子どもたちが健康面でも環境面でもしっかりと学習に集中できるような状況をつくっていっていただきたいと思います。
話を少し変えて、ちょっと私話になるんですけれども、実は私、
杉並区内で子どもたちなどにこま回しを教える会というものをやっておりまして、杉並コマまわしの会というのをやっているんですけれども、区内のイベント、子ども祭りであったりとか学校の行事であったりとかに、町会の方々と一緒にこまを回すブースを担当して、指導員という形でやっているんですね。今、子どもの周りに手足を使った遊び道具がすごく少ない状況で、例えばテレビゲームであったりとか、あとはスマホですか、そういうものが蔓延する中で、教育的な効果と発達という意味でもすごく重要だなと思っているんです。そういう区内の行事をやるときに、学校からこまの道具、けん玉の道具、昔遊びの道具を借りてきて町会の人たちと一緒にやっているんですけれども、そういった昔遊びのような遊び道具、教育とは少し違うのかもしれないですけれども、学校できちんと持っているということ、私、すごくいいことだなと思っているんですが、今後、そういった学校の中での昔遊び、手足を使った遊びというのはどのように位置づけられていくのかなというのをちょっと疑問に思いまして、その辺、どういうふうに
教育委員会のほうでは考えていらっしゃるでしょうか。
◎
済美教育センター所長 今委員のご指摘のありましたこま遊びだけではございませんが、小学校の低学年の生活科という学習の中で、こまだけでなく、例えば羽根つきであったりとかたこづくりであったりとか、いわゆる子どもたちの力だけでなく、地域の人たちにお力をかりたりしながら、そういった学習をしていくというような単元がございます。
◆
富田たく 委員 そういう単元というんですかね、授業があるのはすごくいいことだと思います。地域の方々とも連携されているということで、ぜひ、その辺の昔遊びという、手足を使った日本の文化もそこできちんと学べるような遊びについて、今後も継続というか拡充もしていっていただきたいなと思っておりますが、その辺、今後の方向性というのは何か考えていらっしゃるでしょうか。
◎
済美教育センター所長 学習でございますので、学習指導要領に基づいて適切に行ってまいりたいと思いますが、今年度から土曜授業という形で、地域の方々の力をおかりして行う授業など、その中で行ってまいりたいと考えております。
◆
富田たく 委員 ぜひ子どもたちに、テレビゲームやスマホだけじゃない遊び、日本の文化というのを伝えていっていただきたいと思います。
科学館についてほんの少しだけお聞きしたいんですけれども、現在科学館で、中学生向けなんでしたっけ、カエルの解剖をやられているというふうにお聞きしたんですけれども、その辺の認識は合っているでしょうか。
◎生涯
学習推進課長 中学生は、カエルの解剖を実験として、今のところは科学館に来ていただいて実施をしております。
◆
富田たく 委員 僕は北海道で育ったので、中学校のときにカエルの解剖というのはやったことがありませんし、高校までもやったことがなかったと記憶しています。大学で理学部の化学科に入ったときに、総合化学の授業で大学生になって初めてカエルの解剖をした。結構ショッキングではあったんですけれども、生き物の体の構造を知る、自分の体の構造を知るという意味では、すごく重要な経験だったなと今でも覚えているんですね。そういった活動、授業が中学生のときにできるというのはすごくいいことだと考えております。
科学館が今廃止の方向性が打ち出されていますが、カエルの解剖などはどういった方向性で考えられているのでしょうか。
◎
済美教育センター統括指導主事(大島) カエルの解剖についてですが、生命尊重については十分留意しながら、次年度以降も出前授業の形で実施していきたいと考えております。
◆
富田たく 委員 カエルの解剖の出前授業というのは、素人考えですごく大変じゃないのかなと思うんですけれども、その辺は大丈夫なんでしょうか。
◎生涯
学習推進課長 現在、学校によっては既に出前で学校の実験室においてカエルの解剖を実施しているところもございますので、特に問題はないかと考えております。
◆
富田たく 委員 基本的には、科学館について廃止というのは私は大問題だと思っておりますので、そこはしっかりと考え直していただきたいというのはここで言わせていただいて、別の話題に移っていきたいと思います。
先日、区立小学校に通うある保護者の方から、いじめの問題について相談を受ける機会がありました。お子様が学校帰りにコンビニなどでおやつを買うときに、他の子どもたちからそれを強要されているとか、あとは生傷、すり傷が絶えなくなったとか、そういったいじめがあるということで、その保護者の方、学校の教員の方や校長先生といろいろ話をしていたそうなんですけれども、余り進展が認められないということで私のところに相談がありまして、ちょっと事務局のほうにも確認したところ、学校側からは連絡がなく、保護者の方から
教育委員会のほうに連絡があってその事実を初めて知ったというふうに僕も説明を受けたんですけれども、実際に
小中学校でいじめがあったときに、学校から
教育委員会のほうに連絡をする、こういう事実がありましたというのは適宜やっていくものだと認識していたんですけれども、そうなっていなかったようなんですが、その辺のご説明をいただきたいなと思います。
◎
済美教育センター所長 各学校で起きたさまざまな生活指導上等の課題につきまして、基本的には
済美教育センターのSATというところに情報が入るように、学校のほうには指導しているところでございます。ただ、子どもたちの指導の関係とか、多少連絡が前後することはあるかと思いますが、基本的には学校と
教育委員会が一緒になって問題を解決するものと考えております。
◆
富田たく 委員 基本的には学校側から連絡が、時差はあるかもしれないけれども来るものだという答弁でしたが、実際に僕が相談を受けた保護者の方は、数カ月にわたって学校側と相談をしていたんですけれども、もうらちが明かないというところで僕のほうに連絡が来ました。そういうお話を聞くと、きのう発生して、きょう連絡をしたか、あした連絡をするかというレベル感ではないんですよね。その辺の認識というのが少し薄いんじゃないかなと。学校側から適宜連絡をきちんともらうというふうなことになっていない状況だと思うんですけれども、その辺についてはいかがでしょうか。
◎
済美教育センター所長 さまざまな情報が、毎日毎日学校から入ってくるわけでは当然ございません。ですので、基本的には各学校から、問題が生じたときに
教育委員会のほうに報告をいただくんですが、こちらからとしても、例えば生活指導主任会、毎月ございますが、そういったところでの主任からの報告等を受け、こちらのほうから改めて、これはどうなっていますかと問い合わせたり、そういうことを通して各学校の情報を私たちはつかんでいきたいと考えております。
◆
富田たく 委員 実際に、月1で行われている生活指導主任の会議の場でも、今回のケースは出てこなかったんじゃないのかなと思うんですよね。教育の現場を締めつけろという話では全然ないですし、いじめが発生したときの教員の方々の大変さというのも、僕は教員ではないですけれども、すごく想像はできるんですが、
教育委員会と学校側の連携というのをもっと深めていかないと、保護者の方々が、
教育委員会ではなく僕のほうに連絡をよこす状態というのは、大分追い詰められた状況だと思うんですよ。その辺は改めて、もっと学校側と
教育委員会側の連携というのを密にしていかなきゃいけないと今回の件を見て思ったんですけれども、いかがでしょうか。
◎
済美教育センター所長 学校と
教育委員会の連携を深めることは大切なことであると考えております。
◆
富田たく 委員 大切なことなので、しっかりと今後も連携を深めていっていただきたいんですけれども、実際に、昨年1年間の区立
小中学校でのいじめの件数、把握されている件数と、今現在発生している、今年度になってから発生している件数というのは数字的に出てきますでしょうか。出てきたら教えていただきたいと思います。
◎
済美教育センター統括指導主事(平崎) いじめの認知件数については、問題行動調査により把握していますが、その数については、国の結果報告、都の結果報告を踏まえて公表していくというような形をとってございます。いじめの対応については、レスキューですとかいろいろな機会を通して、早期発見、また完全解決に向けて学校と連携して対応を進めてきているところでございます。
◆
富田たく 委員 その件数というのは、今手元になくてすぐ出てこないということですか。
◎
済美教育センター統括指導主事(平崎) いじめの認知件数について今お話しできることにつきましては、平成24年度につきましては、小中合わせてですけれども、478件報告が来てございます。
○山下かずあき 委員長 それでは、一巡いたしましたので、再度質疑のある方は挙手を願います。
◆
富田たく 委員 では、続きなんですけれども、平成24年度というのは、ことし平成26年度なので、おととしの分ということだと思うんですけれども、昨年度の分は、把握をしているけれども、国の関係でまだ公表できないという状況なんですかね。
◎
済美教育センター統括指導主事(平崎) 昨年度のいじめの認知件数については把握してございますが、例年ですと、9月か10月ぐらいに結果を公表するというような形をとってございます。
◆
富田たく 委員 では、そのときにまた改めて確認したいと思います。
では、いじめ問題は終わりにして、次、学校のエコスクール、あとはビオトープ等々について簡単に質問をしてみたいと思いますが、私も生き物が好きで、生物の多様性の保全という観点から、
杉並区内でどうやってその認識を区民の皆様に広めていけるかなというのも日々考えているんですが、やっぱり学校でそういう教育がされるのがすごく重要だと思っております。
そういった中で杉並区では、
小中学校にビオトープや、屋上、壁面の緑化などもエコスクール事業という形でやられていると思うんですけれども、今現在、区立
小中学校でビオトープが設置されている学校というのは何件ぐらいあるんでしょうか。
◎
学校整備課長 ビオトープを設置している学校は、小学校で24校でございます。中学校はございません。
◆
富田たく 委員 24校ということで、今小学校は42校でしたっけ、約半分ということで、残りの学校のほうには設置するという方向性は今ないんでしょうか。
◎
学校整備課長 具体的な計画はございませんが、学校と調整をし、新たに、こういったスペースがあるので、そこでビオトープのようなものを始めたいということが学校から要望があれば、可能な範囲で対応はしていくということでございます。今現在、具体的な計画はございません。
◆
富田たく 委員 こういうビオトープというのは、小学校の中で生活している子どもたちにとってもすごくいい教育効果があると思いますので、学校側からの希望の待ちだけでなく、設置してないところにいかがですかというようなお話も
教育委員会のほうからしていっていただきたいなと思うんですけれども、そういったことは考えていらっしゃるでしょうか。
◎
学校整備課長 エコスクールの推進は、私ども、従前もそれから今も続けておりますので、当然こちらから、営業ではないですけれども、学校にお声をかけております。
◆
富田たく 委員 ぜひ、できれば全学校でビオトープが設置されるというところを目指して頑張っていっていただきたいと思います。
あともう1つ、屋上緑化、壁面緑化については、
小中学校、何件ぐらいやられているでしょうか。
◎
学校整備課長 まず、小学校の屋上緑化は24校でございます。そして、壁面緑化は22校で実施しております。中学に参りまして、屋上緑化は9校、壁面緑化は2校でございます。
◆
富田たく 委員 これもきっとビオトープの扱いとほとんど同じなのかなと思いますが、ぜひ各学校、まだできてないところを推進できるようにしていっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
教員の働き方について、改めて確認させていただきます。
さきの予算特別委員会でも話題に上げました。教員の働き方はすごく多忙になっているんですけれども、杉並区のほうでは、教職員の始業時間と終業時間の把握はしないんだというふうな答弁を予算特別委員会ではいただいたわけですけれども、その考えというのは現在変わりはないでしょうか。
◎
教育人事企画課長 変わりございません。
◆
富田たく 委員 予算特別委員会のときも言いましたが、厚生労働省が発表している基準というのは、脳と心臓疾患の危険が高まるというのが月45時間以上の残業、さらには、過労死ラインと言われているのは月80時間の残業というところで、そこを超えている教職員の方々、ゼロではないと思うんですけれども、どのように把握されていますか。
◎
教育人事企画課長 学校の教員は残業という認識はございません。正規の勤務時間以外につきましては、研修の領域として考えております。
◆
富田たく 委員 研修ですか。
「労働安全衛生法等の一部を改正する法律等の施行について」という文部科学省からの通知を前回も紹介したと思うんですが、委員長、ちょっとだけ資料の提出を。
○山下かずあき 委員長 はい、どうぞ。
◆
富田たく 委員 これは平成18年4月3日時点で、各都道府県知事・指定都市市長、各都道府県・指定都市教育長に宛てられたもので、こちらのほうは杉並区には届いてないんでしょうか。
◎
教育人事企画課長 届いております。
◆
富田たく 委員 では、その中で「労働時間の適正な把握について」という項目があると思うんですが、ありますよね。
◎
教育人事企画課長 ございます。
◆
富田たく 委員 そうすると、労働時間の適正な把握については、具体的な方法等が示されているところですが、「今後とも、各学校等における勤務時間の適正な把握に努めていただきますようお願いします。」というふうに通知の中で書かれているのも認識されていますよね。
◎
教育人事企画課長 冒頭、
事務事業概要のところでも申し上げましたとおり、
校務改善の推進を図っていくということで私たちも受けとめております。
◆
富田たく 委員 中に、「使用者が、始業・終業時刻を確認し、記録する方法としては、原則として、次のいずれかの方法によること。」というので、「使用者が、自ら現認することにより、確認し、記録すること。」あとは、「タイムカード、ICカード等の客観的な記録を基礎として確認し、記録すること。」というような形も書いてあるんですね。労働基準法でも、第37条ですか、時間外及び深夜の割増賃金の規定はあるんですけれども、それは実際には教職員については対象外と言われておりますが、割増賃金については対象外なんだけれども、時間外勤務や時間数を把握する必要はないというわけではないですよね。それは使用者が正確に把握するべきものだと、労働基準法でも、また文部科学省からの通達でも言われているんですけれども、何でそこをきちんと把握しようとしないんですか。
◎
教育人事企画課長 始業時間、終業時間というのは正規の勤務時間の始業時間、終業時間ですから、それについてはきちんと把握をしております。
◆
富田たく 委員 正規の勤務時間以外は全部研修だと先ほど言いましたけれども、そういう議論のすりかえというかへ理屈というか、そういうことをやっていて、本当に教職員の方々の健康管理、適正にできるんでしょうか。
◎
教育人事企画課長 管理職のヒアリングは年5回行っております。また、
学校訪問も随時行っております。教員のメンタルヘルスについて私たちも十分認識をして、労務管理を行うよう学校のほうには指導しておりますので、引き続き行っていきたいというふうに思います。
◆
富田たく 委員 研修だとかいう言い方をするのではなくて、教員の方々がどれぐらい仕事を今しているのかというのをしっかりと把握して健康管理に努めていかない限り、学校の教職員の方々の職場というのはよくならないんじゃないかなと思うんです。なので、ここはしっかりとこの通知をもう一度改めて読んでいただいて、労働時間の適正な把握をまずすることが必要だと思います。ぜひこの点、今後も検討していっていただきたいですし、僕も適正な管理が行われるまでずっと議会で取り上げてまいりたいと思いますが、最後、いかがでしょうか。
◎
教育人事企画課長 この4月3日付の文書によりますと、校務の効率化あるいは適正な校務分掌、管理職の把握ということで、そういった文言について私たちも受けとめて、常に行ってございます。引き続き行っていきたいというふうに思います。
◆渡辺富士雄 副委員長 全体の話をさせていただきます。
施設再編に絡んで、学校も今回施設再編の中に入ってきたんですね。区の方針の中でもそうなんですが、まちづくりと学校再編、
学校施設のあり方というのは結構いろいろこれから考えていかなきゃならないと思うんですけれども、教育長は、いいまちはいい学校をつくる、いい人を育てていくというような、そういう話を常にされているんですけれども、その辺の考え方、これから学校をつくっていく上で──これまで幾つかつくりました。私も、一番最新は高二かな、まちの話もよく聞いて、施設もそのようにはなっているんだろうと。本来のまちづくりからいくと、まだ学校の施設機能面の部分で不十分だろう、これをソフトでこれから補っていくんだというふうに思うんですけれども、これからまちづくりをやっていかなきゃならない状況の中で、学校のあり方も含めて、統廃合も含めて、少しその辺の話を整理して聞きたいんですけれども、いかがでしょうか。
◎
教育委員会事務局次長 この間も、施設再編の議論が昨年からあって、その中でも、施設再編の中でも学校というものは、1つは、教育施設であるとともに、公共施設として見ても地域の中心的な役割をこの間も果たしていますし、これからも果たしていくだろうというふうに考えております。そういう中で、地域と行政、それからその核となるような学校、ここがどうつながっていって、地域ぐるみの
学校づくりあるいは地域ぐるみのまちづくり、そういうものにつながっていくかということが、今までもそうですし、これからもそういう課題認識を持たなければいけないかなというふうに思っています。
そういう中で、まちづくりという面で申し上げれば、今地区ごとに副参事を設置して、ハード、ソフト両面からのまちづくりというのも始めましたし、そういう中で、それが教育面という中でどうつながっていくかというのがあろうかと思います。
また一方で、
地域運営学校あるいは学校支援本部という形で、地域の皆様を巻き込むような形での学校運営というものも始めておりますし、そういう人と人とのつながりというものが、
学校づくり、まちづくりという中でつながっていく中で、相乗効果じゃございませんけれども、今副委員長がおっしゃったような、思い描いていらっしゃるようなものかもしれませんけれども、いずれにいたしましても、もっとつながり、特に人のつながりというものを持った地域づくりに発展させるということが、
教育行政あるいは杉並区政にとっても極めて重要なことだ、そのように思っております。
◆渡辺富士雄 副委員長 今次長からいろいろおっしゃっていただいて、
教育委員会、これからの話もございます。確かにおっしゃるとおり、最後は人になります。ただ、人というのは難しいんですね。学校側に絡んでいる人と行政側からのアプローチというのは、全然温度差も違うケースもあります。また、縦割りの中で、まちづくりというハード面のところと、また学びの学校関係、ここもまた温度差がいろいろあるんですね。その辺の温度差を埋めていかないと本当にいいものはできない。中途半端なものばかりつくってもしようがないんですね。別に今までできたのが中途半端というふうには思いませんけれども、もっと人が有機的に動けるような、そういう施設にしてほしいなというような1つの思いがあります。
話は変わりますけれども、図書館のほうもそうなんですね。図書館もこれまでいろいろ手を入れてきました。ソフト面は随分充実したと思うんですけれども、ハード面でまだまだ、例えば子どもが勉強できる場がないとか、いろいろあります。魅力があるかというと、はっきり言って、個人的にですよ、正直言って今の図書館には魅力ないです。こういうことを含めて、施設再編の中で、
学校施設と、また図書館という教育関係の施設、この辺をしっかりとやってもらいたいと思うんですけれども、もう1回、すみません。
◎
教育委員会事務局次長 どれだけ使われるか、どれだけ地域の人たちにとって魅力ある教育施設であるか、公共施設であるかということが大切かと思っております。そういう中では、十分地域の皆さんの声を伺いつつ、また、将来を見据えながら今後の施設づくりについては区としても考えてまいりたい、そのように思っています。
◎
中央図書館長 中央図書館のほうも、平成28年度、改修の計画がございます。昭和57年のオープンからもう三十数年経過してございますので、いろいろな社会情勢の変化等がございますから、そういう意味で、いろいろな方々の意見あるいは職員の意見等、そういうのを聞きながら、区民にとって利用しやすい、楽しい図書館をつくってまいりたいと思ってございます。
◆渡辺富士雄 副委員長 次長と館長の決意を聞きましたけれども、なかなか行政は思い切ったことをやりづらいです。結構臆病になったそういう施設ばかり、最大公約数的なものをつくってきました。それは、話を聞き過ぎるという面と、どうしてもどちらかに合わせなきゃならない、そういう面で中途半端というか、言葉は悪いですけれども、そういう臆病というか、そういうような建物になってきたんです。その辺をぜひ、これから施設再編というのは千載一遇のチャンスであります。別に派手な建物を建てろとか何かというのではなくて、本来、おもしろいというか、みんながわくわくするような、それは子どもたちだけじゃなくて、住んでいる人がわくわくするような、そういった建物をぜひつくっていただきたい。我々議会も多分、施設再編、特に学校の件については真剣に考えていかなきゃならないと思います。当然、少子化になってこれから子どもたちが減っていくであろう、その辺のことも含めて、我々議会も本当にやっていかなきゃならないだろうというふうに思いますので、ぜひ臆病にならずに大胆な発想で取り組んでいただきたいと思います。
以上、要望で終わります。
○山下かずあき 委員長 ほかに質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○山下かずあき 委員長 ないようですので、質疑を終結いたします。
以上で
文教委員会を閉会いたします。
(午後 2時58分 閉会)...